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妄想書き溜め用。
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【Q】
僕は大学生で、接客のアルバイトをしています。
一年前までは、お客さんに怒られてしまったり、機械を壊してしまったり、
でも何だかんだありながらも、楽しくバイトをしていました。

僕は接客どころか人付き合いも人間も嫌いな社会不適合者ですが、
楽しいパートさんや優しい店長に世話になり、
彼らのおかげで今までこのバイトを続けてこれました。

去年の秋頃から、ある常連の客に話しかけられ、僕は会話するようになりました。
それから段々と話しかけられる頻度が多くなり、
しかしその時はまだ、普通の客とばかり思って僕は全く油断していました。

店に来ては僕の仕事の隙を探し、何かにつけて話題を作り、
毎日、毎日、毎日話しかけられるようになりました。
何か一言でも僕に話しかけないと帰ろうとしないその客に、
やっと僕は自分が危険な奴に目をつけられたのだと気が付きました。

冬になり、十時まで一人で残業をしていたあの日、その客は店の奥に入って来ました。
店の人間以外は入らない場所にその客は踏入り、僕にプレゼントを渡してきました。
僕は混乱と恐怖を感じつつも、失礼にしてはいけないと思い受け取りました。
そして帰ってから恐ろしさに何時間も泣きました。
風呂に入っていても、夕飯を食べていても、寝ようと布団に入っても、
不安で涙が止まりませんでした。
その時貰ったプレゼントの記憶はふいに脳裏を掠めるだけでも辛く、
受け取った時の恐怖と共に永久に忘れてしまえたらいいのにと思うほどです。

好意があるのなら諦めてくれ、と勇気を出して伝えたものの、
今でもその客は毎日店に通い続けています。
だから僕は、あの日不安に負けて受け取ってしまったプレゼントを探し出し、
迷惑だと告げて返却しました。
これであの客は待ち伏せをやめるでしょうか。
足をくねらせ、体を揺らし、気味悪い声で僕の名前を呼ぶのをやめるでしょうか。

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俺は何なのか、迷ったのは何度目だ?
本当に俺は生きているのか?
俺は違う誰かで、誰かの感覚を借りているだけで
本当に俺は生きているのか?

何故人は苦しむ俺を気にも止めない?
何故人は理不尽に俺に怒り、俺を見下す?
人は俺を人間だと認めているのか?
俺を俺だと認めているのか?

俺が俺だとすれば、何故こんなにも不安になる?
人が俺を生物として見ていても、果たして人間としてなのか?
俺が人間だとすれば、誰であっても構わないのか
そこにあるなら俺じゃなくてもいい、そこにある人材を使うまでだと

縋れるものが欲しい、確かな生が欲しい
俺が俺で在る証拠をくれ
俺を認めてくれる仲間を、俺を受け入れてくれる国を
俺の生きる場所をくれ


人を貶めろ、人を虐げろ、人を殺せ
俺で在るが為、俺を守る為、俺を認めさせる為
これも自己表現なんだ
これも自己防衛なんだ
他の誰でもなく、俺が俺として生きるのに必要なんだ

武器を奪おうとも、言葉を奪おうとも、
金を奪おうとも、名誉を奪おうとも、
生きる為なら何だって出来る
生物は、自らを生きているからこそ生物なのだから



で在るが為に

こんな生きる実感の無い世界で
上辺だけの善悪を嘆くのはどこのどいつだ

その鳥かごの中には、一羽のカナリアがいた。
彼女は飛び去ることは出来ないが、歌が好きだった。
彼女は家族や友人には会えないが、いつもかごの傍に一人の少年がいた。
何よりも、彼女は飼い主のその少年が大好きだった。


お察しの通り、若干ダークな夢見たんで
ちょっと気持ちの整理に






チョキ、チョキ
 
彼女は種蒔神だ。
 
チョキ、チョキ
 
人間の心に種を植え付ける神様だ。
 
チョキ、チョキン
 
彼女の蒔く種はやがて成長し、伸びた茎はそいつが生きている世界と強く結び付く。
 
チョキ、チョキ
 
絡まる茎は生きる事への執着の証という訳だ。
 
ジョキ―――
 
 
 
 
「大分減ったな。種蒔きはもうしないのか?」
 
女神様は俺の呟きに鋏の刃を閉じたまま、しばらくは良いでしょう、と答えた。
机の上にあったのは花の生けられた1つの器。
始め見たときは溢れ返るほど大量の花々が咲いていたのに、
みるみるうちにその数は減り、頭を切られた緑の茎が虚しく天を仰いでいた。
 
「どちらにせよ、あまり沢山あっても意味がありません。そうでしょう?」
 
神様が器の中を見回した後、チョキ、とまた音が響き始める。
鋏を扱う手は白く、動きは軽やかなのに、
茎の千切れる音はその清廉さに反比例するように聞き苦しい。
それは俺がその花々の"意味"を知っているからだろうか。
 
「人間に生きることの希望を教え、それを進んで与えた神が、その良い様……か。」
「醜い花達とはいえ、切り落とすのは辛いものですね。」
 
そう言いながらも神様は手を止めない。青々しい茎がまた増えていく―――

 
 
『人間は賢くなりすぎてしまいました。』
神様がそう言ったのはつい先日。水やりを止めたのはもっと前だったが、もう遅かった。
器の中ではひどく醜い色形の花が周りの花々を枯らし、あちらこちらに咲いていた。
『生きることに執心し過ぎるあまり、美しく生きられなくなってしまったのですね。』
神様はじっと、醜い花達の中で必死に咲き続く一輪の鮮やかな花を見つめる。
だがしばらくの後、その花は力尽きたように茶色くなり、枯れて器の底にうなだれた。
その瞬間、周りの花達の茎がうねるように動き、養分を取り込もうとする。
奪い合うように花々はもつれあい、枯れた花の花弁も、茎も、引き千切り喰らい付いた。
一部始終を見終えても、神様は瞬きを忘れたように器を見入っていた。
哀れみも怒りもなく、じっと見つめていた。
 
『可哀想なものですね。』
やがて神様は、静かに銀の鋏を取り出した―――
 
 
 
醜い花は日に日に数を増す。それでも神様は根気良く花を切り落とし続ける。
ある時は醜い花を。ある時は鮮やかな花を。
小さい花を。芳しい花を。何の取り柄もない花を。
器の中はもう、ほとんどが緑の茎だけになってしまっている。
その努力が報われているのか否か、俺には分からない。
 
「醜くとも他の花の養分を奪い取り、なお生き長らえようとするその根性、天晴です。」
「器の世界の植物なら、養分不足なだけだけどな。…もう根っこから抜いちまえよ。」
「貴方は私のもとで何を学んだのですか。簡単に撲滅出来るなら苦労はありませんよ。」
 
簡単に切れる癖に。そう続けようとしてやめた。
鋏でそのまま俺の花までちょん切られそうだ。
 
「…面倒臭え。」
「貴方に代わる頃には楽になっていますよ。それまでにこの器の世話を覚えなさい。」
「面倒臭え。」
 
そう言って俺は障子戸に手をかけた。そして部屋を出る間際、そっと後ろを振り返る。
そこにはやはり、無表情で自分の蒔いた花を切り続ける栽培者と、
主人に呆れられた無数の花の死骸が散らばるままだった。
 
 



 
花苅神
 
どうにかしてみろよ、俺が器を床にぶちまけるまでにさ。
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